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INTRODUCTION

​-映画製作意図-

「障がい者と健常者」お互いの中にある心の壁を取り払いたい。

これまで、日本の知られざる偉人たちを歴史に残すために映画を製作してきました。

映画の撮影は地域おこしにも繋がるため、ロケ地は本州の山奥の地から九州・長野・北海道にまで及びます。

その中で、自身が40年間暮らした街・川口を舞台にして撮影を行い、川口市の産業や豊かな風景を映画に残したいと

強く思うようになりました。

現在、障がい児・者に関わる活動をしておりますが、それはプロデュ―サーとして参加した障がい児教育の先駆者、

石井筆子の映画「筆子・その愛-天使のピアノ」製作がきっかけでした。

その製作をしながら、日本の障がい者教育の遅れを目の当たりにしたのです。自身が出来ることを模索している中、

カンヌ映画祭で主演男優賞を受賞したダウン症の俳優パスカル・デ ュケンヌ( 「八日目」1996 年ベルギー・フランス合作)をはじめ、アメリカの芸能界では障がい者が当たり前のように映画、テレビ、ドラマ、舞台などで

活躍していることを知りました。

「明日じゃない、今日から未来を変える」

「福祉に関係する者以外は接する機会が少ないから差別や偏見が生まれてしまうのではないか」

その時の強い衝撃と「何とかしなければ」との思いは、この15年間 頭を離れた事がありません。

現在、障がい者と健常者、福祉と一般社会には目には見えない垣根が有るように思います。

そんな現状を打破するため、社会に影響力が大きいとされるエンタメの世界から「障がい者への偏見と差別を減らすため、

マスメディアに関わる者たちで出来ることをすべきだ」と考え、

今回の映画を企画いたしました。 60万人都市となった歴史ある街・川口市から、

私たちの思いと障がい者の未来を映画に込めて、アフターコロナの新たな社会へと向かっていきます。

作品を通じて「障がい」を理解して頂くことで、差別偏見を少しでも減らすことが出来る社会の実現を目指して、

この映画を製作いたします。

※表記上 障害者ではなく障がい者と記載してありますのは「害」ではないとの信念からでございます。

エグゼクティブプロデューサー

国枝秀美

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